2014年 06月 24日
リーディング公演のご案内 |
【リーディング公演のご案内】
今週、下北沢でリーディング公演を行います。最後の詰めの最中ですが、面白くなってきました。
「ますらをの伴」はスッキリとした爽やかなテンポで、1943年、戦争のただ中でどのような作品がかかれていたのかを紹介できればと思います。恐ろしいです。
「女人渇仰」、キャストが二転三転したのですが、前田昌明に出演いただくことが決まりました。80代の俳優と現役高校生の横田萌々さんによる二人芝居(ほんとは3人芝居。横田さんは1人2役)です。戦後の岸田國士の声が聞こえてくる、そんなリーディングになるかと。
『長靴をはいた牡猫』、童話の愉しさのなかに、自己が自己について言及すること、作品が作品について言及すること、その無限性の膨張と収縮を表現するべく、最後の稽古に臨みます。久しぶりに羽田真さんに出演してもらってます。
そんなこんなで、ぜひご来場をお待ちしております! 下北沢で呑みましょう!!
以下、情報です。
《世界名作劇場シリーズ》という大層な(また冗談みたいな名前の)企画のなかで、以下の作品のリーディング上演の演出を致します。下北沢にあるシアター711という劇場です。
シアター711
http://www.honda-geki.com/711.html
①
森本薫『ますらをの伴』
岸田國士『女人渇仰』
※同時上演
6月25日水、19時~
6月29日日、14時~
②
ルートヴィヒ・ティーク
『長靴をはいた牡猫』
6月26日木、19時~
6月27日金、15時~
各回2000円
作品説明
①
『ますらをの伴』は1943年10月21日に明治神宮外苑競技場で開催された「出陣学徒壮行会」のすぐあとに書かれた作品。学徒出陣してゆく学生を見守ることになる寄宿舎が舞台です。ラジオドラマとして放送されたものですが、戦争を支えることになる心情を見事に描写しています。
『女人渇仰』は1948年に書かれた作品で、老人が少女のパンパンと一夜を過ごし、家に帰って娘に怒られるという単純な作品です。大政翼賛会の文化部長を引き受け、疲れはてた岸田という作家を思うと、一筋縄では読み解けない作品です。お分かりの通り、①は「日本演劇と戦争」がテーマです。
②
童話『長靴をはいた猫』は有名ですが、それを原作にして書かれた戯曲で、『長靴をはいた猫』を上演しようとするとお客がいちいち口を挟んでくるという戯曲です。あまり馴染みがないかと思いますが、ドイツロマン主義の作品としてくくられるもので、19世紀始めに書かれました。「反省」と「無限」について考えてみようと思いますが、楽しいリーディングになるかと思います。
①②を通じて全体として試行したいことがあり、都合つきましたら二つとも見ていただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
今週、下北沢でリーディング公演を行います。最後の詰めの最中ですが、面白くなってきました。
「ますらをの伴」はスッキリとした爽やかなテンポで、1943年、戦争のただ中でどのような作品がかかれていたのかを紹介できればと思います。恐ろしいです。
「女人渇仰」、キャストが二転三転したのですが、前田昌明に出演いただくことが決まりました。80代の俳優と現役高校生の横田萌々さんによる二人芝居(ほんとは3人芝居。横田さんは1人2役)です。戦後の岸田國士の声が聞こえてくる、そんなリーディングになるかと。
『長靴をはいた牡猫』、童話の愉しさのなかに、自己が自己について言及すること、作品が作品について言及すること、その無限性の膨張と収縮を表現するべく、最後の稽古に臨みます。久しぶりに羽田真さんに出演してもらってます。
そんなこんなで、ぜひご来場をお待ちしております! 下北沢で呑みましょう!!
以下、情報です。
《世界名作劇場シリーズ》という大層な(また冗談みたいな名前の)企画のなかで、以下の作品のリーディング上演の演出を致します。下北沢にあるシアター711という劇場です。
シアター711
http://www.honda-geki.com/711.html
①
森本薫『ますらをの伴』
岸田國士『女人渇仰』
※同時上演
6月25日水、19時~
6月29日日、14時~
②
ルートヴィヒ・ティーク
『長靴をはいた牡猫』
6月26日木、19時~
6月27日金、15時~
各回2000円
作品説明
①
『ますらをの伴』は1943年10月21日に明治神宮外苑競技場で開催された「出陣学徒壮行会」のすぐあとに書かれた作品。学徒出陣してゆく学生を見守ることになる寄宿舎が舞台です。ラジオドラマとして放送されたものですが、戦争を支えることになる心情を見事に描写しています。
『女人渇仰』は1948年に書かれた作品で、老人が少女のパンパンと一夜を過ごし、家に帰って娘に怒られるという単純な作品です。大政翼賛会の文化部長を引き受け、疲れはてた岸田という作家を思うと、一筋縄では読み解けない作品です。お分かりの通り、①は「日本演劇と戦争」がテーマです。
②
童話『長靴をはいた猫』は有名ですが、それを原作にして書かれた戯曲で、『長靴をはいた猫』を上演しようとするとお客がいちいち口を挟んでくるという戯曲です。あまり馴染みがないかと思いますが、ドイツロマン主義の作品としてくくられるもので、19世紀始めに書かれました。「反省」と「無限」について考えてみようと思いますが、楽しいリーディングになるかと思います。
①②を通じて全体として試行したいことがあり、都合つきましたら二つとも見ていただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
by torikoshi_anx
| 2014-06-24 10:39