2009年 10月 18日
「京乱噂鉤爪」「粟谷能の会」「シェイクスピアゼミ」 |
・「京乱噂鉤爪」
国立劇場で上演されている新作歌舞伎、乱歩歌舞伎を観にいった。国立劇場のお囃子(歌舞伎)で研修生をしているという方にチケットを取っていただいたため、非常にいい席。国立劇場の大劇場は二階席が見やすい。パブリックシアターの構造に似ているのかもしれない。第一弾の乱歩歌舞伎が好評であったため、続編をオリジナルで作ったみたいであるが、台本はちょっとつらい。でも友人がいっていたが、「歌舞伎は無敵」であって、たしかに台本の「学生劇のような感じ」は歌舞伎の様式によってある程度脱色されていた。ような気もする。けれど、つらいものはつらい。けど宙乗りは楽しい。ぐるぐる回っていることを成り立たせ、しっかりと興奮させるあの歌舞伎の様式性はなんなのだ。歌舞伎もみないとなあ。一年ぐらい観ていなかった。
・「粟谷能の会」
そういえば、先日は粟谷能の会も観にいった。能は「通小町」「葛城」「石橋」、狂言は「子盗人」という演目であった。「葛城」がたいへんよかったとのことであったのだが、自分にはよく分からず。「通小町」は謡曲で読むと、深草少将の怨念がかなりつよく感じられたのだけれど、上演では男のやるせなさがクローズアップされていて、驚いた。そしてよかった。決め所で、深草少将が小野小町を引っつかむところがあるのだが、そこがひっつかめ「ない」(!)という所作になっていたのだ。驚いた。能楽も久しぶりの観劇であった。満喫できた。
・早稲田大学演劇博物館COEプログラム「シェイクスピアゼミ」
早稲田大学演劇博物館COEプログラム「シェイクスピアゼミ」にも顔を出してきた。河合祥一郎さんの講演で、非常に面白かった。九十分だったのだが、あっという間。河合さんの朗読がうますぎて、こちらも驚いた。それだけでなく、シェイクスピア理解がだいぶ深まって、こちらのことはしっかりと書きたいのだけれど、勉強不足なので、うまく書ける気がしない。ブランク・ヴァースという言葉の形式の重要性が、実感として理解できたということになる。シェイクスピア、すげえ(そのすごさへの違和感もありながらだけれど。)なにごとも勉強、勉強、勉強だ。でもすぐ飽きるのがよくない。勉強、勉強、勉強!
国立劇場で上演されている新作歌舞伎、乱歩歌舞伎を観にいった。国立劇場のお囃子(歌舞伎)で研修生をしているという方にチケットを取っていただいたため、非常にいい席。国立劇場の大劇場は二階席が見やすい。パブリックシアターの構造に似ているのかもしれない。第一弾の乱歩歌舞伎が好評であったため、続編をオリジナルで作ったみたいであるが、台本はちょっとつらい。でも友人がいっていたが、「歌舞伎は無敵」であって、たしかに台本の「学生劇のような感じ」は歌舞伎の様式によってある程度脱色されていた。ような気もする。けれど、つらいものはつらい。けど宙乗りは楽しい。ぐるぐる回っていることを成り立たせ、しっかりと興奮させるあの歌舞伎の様式性はなんなのだ。歌舞伎もみないとなあ。一年ぐらい観ていなかった。
・「粟谷能の会」
そういえば、先日は粟谷能の会も観にいった。能は「通小町」「葛城」「石橋」、狂言は「子盗人」という演目であった。「葛城」がたいへんよかったとのことであったのだが、自分にはよく分からず。「通小町」は謡曲で読むと、深草少将の怨念がかなりつよく感じられたのだけれど、上演では男のやるせなさがクローズアップされていて、驚いた。そしてよかった。決め所で、深草少将が小野小町を引っつかむところがあるのだが、そこがひっつかめ「ない」(!)という所作になっていたのだ。驚いた。能楽も久しぶりの観劇であった。満喫できた。
・早稲田大学演劇博物館COEプログラム「シェイクスピアゼミ」
早稲田大学演劇博物館COEプログラム「シェイクスピアゼミ」にも顔を出してきた。河合祥一郎さんの講演で、非常に面白かった。九十分だったのだが、あっという間。河合さんの朗読がうますぎて、こちらも驚いた。それだけでなく、シェイクスピア理解がだいぶ深まって、こちらのことはしっかりと書きたいのだけれど、勉強不足なので、うまく書ける気がしない。ブランク・ヴァースという言葉の形式の重要性が、実感として理解できたということになる。シェイクスピア、すげえ(そのすごさへの違和感もありながらだけれど。)なにごとも勉強、勉強、勉強だ。でもすぐ飽きるのがよくない。勉強、勉強、勉強!
by torikoshi_anx
| 2009-10-18 21:20